要約
比較演算を許すクラスのための Mix-in です。このモジュールをインクルードするクラスは、基本的な比較演算子である <=> 演算子を定義している必要があります。
self <=> other は
- self が other より大きいなら正の整数
- self と other が等しいなら 0
- self が other より小さいなら負の整数
- self と other が比較できない場合は nil
をそれぞれ返すことが期待されています。
他の比較演算子は、 <=> 演算子を利用して定義されます。
目次
インスタンスメソッド
self < other -> bool
[permalink][rdoc][edit]-
比較演算子 <=> をもとにオブジェクト同士を比較します。 <=> が負の整数を返した場合に、true を返します。それ以外の整数を返した場合に、false を返します。
- [PARAM] other:
- 自身と比較したいオブジェクトを指定します。
- [EXCEPTION] ArgumentError:
- <=> が nil を返したときに発生します。
1 < 1 # => false 1 < 2 # => true
self <= other -> bool
[permalink][rdoc][edit]-
比較演算子 <=> をもとにオブジェクト同士を比較します。 <=> が負の整数か 0 を返した場合に、true を返します。それ以外の整数を返した場合に、false を返します。
- [PARAM] other:
- 自身と比較したいオブジェクトを指定します。
- [EXCEPTION] ArgumentError:
- <=> が nil を返したときに発生します。
1 <= 0 # => false 1 <= 1 # => true 1 <= 2 # => true
self == other -> bool
[permalink][rdoc][edit]-
比較演算子 <=> をもとにオブジェクト同士を比較します。 <=> が 0 を返した時に、true を返します。それ以外を返した場合は、false を返します。
- [PARAM] other:
- 自身と比較したいオブジェクトを指定します。
1 == 1 # => true 1 == 2 # => false
self > other -> bool
[permalink][rdoc][edit]-
比較演算子 <=> をもとにオブジェクト同士を比較します。 <=> が正の整数を返した場合に、true を返します。それ以外の整数を返した場合に、false を返します。
- [PARAM] other:
- 自身と比較したいオブジェクトを指定します。
- [EXCEPTION] ArgumentError:
- <=> が nil を返したときに発生します。
1 > 0 # => true 1 > 1 # => false
self >= other -> bool
[permalink][rdoc][edit]-
比較演算子 <=> をもとにオブジェクト同士を比較します。 <=> が正の整数か 0 を返した場合に、true を返します。それ以外の整数を返した場合に、false を返します。
- [PARAM] other:
- 自身と比較したいオブジェクトを指定します。
- [EXCEPTION] ArgumentError:
- <=> が nil を返したときに発生します。
1 >= 0 # => true 1 >= 1 # => true 1 >= 2 # => false
between?(min, max) -> bool
[permalink][rdoc][edit]-
比較演算子 <=> をもとに self が min と max の範囲内(min, max を含みます)にあるかを判断します。
以下のコードと同じです。
self >= min and self <= max
- [PARAM] min:
- 範囲の下端を表すオブジェクトを指定します。
- [PARAM] max:
- 範囲の上端を表すオブジェクトを指定します。
- [EXCEPTION] ArgumentError:
- self <=> min か、self <=> max が nil を返したときに発生します。
3.between?(1, 5) # => true 6.between?(1, 5) # => false 'cat'.between?('ant', 'dog') # => true 'gnu'.between?('ant', 'dog') # => false
clamp(min, max) -> object
[permalink][rdoc][edit]clamp(range) -> object
-
self を範囲内に収めます。
min と max の2つの引数が渡された場合は次のようになります。 self <=> min が負数を返したときは min を、 self <=> max が正数を返したときは max を、それ以外の場合は self を返します。
range が1つ渡された場合は次のようになります。 self <=> range.begin が負数を返したときは range.begin を、 self <=> range.end が正数を返したときは range.end を、それ以外の場合は self を返します。
range.begin が nil の場合、range.begin は self よりも小さい値として扱われます。 range.end が nil の場合、range.end は self よりも大きい値として扱われます。
- [PARAM] min:
- 範囲の下端を表すオブジェクトを指定します。
- [PARAM] max:
- 範囲の上端を表すオブジェクトを指定します。
- [PARAM] range:
- 範囲を表す Range オブジェクトを指定します。
- [EXCEPTION] ArgumentError:
- rangeが終端を含まない範囲オブジェクトであり、終端が nil でないときに発生します。
12.clamp(0, 100) #=> 12 523.clamp(0, 100) #=> 100 -3.123.clamp(0, 100) #=> 0 'd'.clamp('a', 'f') #=> 'd' 'z'.clamp('a', 'f') #=> 'f'
12.clamp(0..100) #=> 12 523.clamp(0..100) #=> 100 -3.123.clamp(0..100) #=> 0 'd'.clamp('a'..'f') #=> 'd' 'z'.clamp('a'..'f') #=> 'f' 100.clamp(0...100) # ArgumentError
-20.clamp(0..) #=> 0 523.clamp(..100) #=> 100