instance method IO#advise

advise(advice, offset=0, len=0) -> nil[permalink][rdoc][edit]

posix_fadvise(2) を呼びだし、ファイルへのアクセスパターンをOSに知らせます。

advice には以下のいずれかのシンボルを指定します。

  • :normal - デフォルト
  • :sequential - データは前から順にアクセスされる
  • :random - データはランダムアクセスされる
  • :willneed - データはこの直後にアクセスされる
  • :dontneed - データは直後にはアクセスしない
  • :noreuse - データは一度しかアクセスされない

これらの advice が具体的に何をするのかはプラットフォーム依存です。

ここでいう「データ」は offset と len で特定することができます。 len が 0 ならば、offset からファイル末尾までを指定したことになります。デフォルトでは offset と len がともに 0 なので、ファイル全体を指定したことになります。

posix_fadvise をサポートしていないプラットフォーム上では何もしません。

[PARAM] advice:
アクセスパターンを表すシンボル
[PARAM] offset:
パターンを指定するデータの先頭位置
[PARAM] len:
パターンを指定するデータの長さ
[EXCEPTION] IOError:
ストリームが既に閉じられているときに発生する例外
[EXCEPTION] Errno::EBADF:
ファイルデスクリプタが不正であるときに発生する例外
[EXCEPTION] Errno::EINVAL:
advice が不正
[EXCEPTION] Errno::ESPIPE:
ファイルデスクリプタが FIFO か pipe を指している場合に発生する例外(Linux はこの場合には Errno::EINVAL を発生する)
[EXCEPTION] RangeError:
offset,lenが有効範囲から出ている場合に発生する例外


File.open("testfile") { |f| p f.advise(:sequential) } # => nil