abort -> ()
[permalink][rdoc][edit]abort(message) -> ()
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Ruby プログラムをエラーメッセージ付きで終了します。終了ステータスは 1 固定です。
このメソッドと Kernel.#exit との違いは、プログラムの終了ステータスが 1 (正確にはCレベルの定数 EXIT_FAILURE の値)固定であることと、エラーメッセージを標準エラー出力 $stderr に出力することです。
引数 message を指定すると SystemExit クラスの Exception#message に message を設定して標準エラー出力に出力します。
引数を省略した呼び出し時に $! が nil でなければその例外のメッセージとバックトレースを表示します。
- [PARAM] message:
- エラーメッセージ文字列です。
puts 'start' begin puts 'start1...' abort "error1" rescue SystemExit => err puts "end1 with #{err.inspect}" end begin puts 'start2...' raise RuntimeError.new rescue abort ensure puts 'end2...' end puts 'end' #実行されない #(標準出力) #=> start # start1... # end1 with #<SystemExit: error1> # start2... # end2... #終了ステータス:1 #(標準エラー出力) #=> error1 # Traceback (most recent call last): # sample.rb:11:in `<main>': RuntimeError (RuntimeError)
[SEE_ALSO] Kernel.#exit,Kernel.#exit!